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■2003.5.31
目覚めたときは降っていなかった雨が朝食の頃から降り出して、激しい嵐に変わる。その中を君津、高倉と食材の調達に出かけた。さすがに高速道路は空いている。空豆、アスパラガス、トマト、インゲン、ホウレン草、小松菜、ふだん草、ニラ、キャベツ、黒豆、と野菜をどっさり買って来る。浅蜊は春キャベツと炒め、鯖のあらは味噌汁にする。サバの味噌煮はこの時期がいちばん美味だ。午後から疲れたので午睡を取る。日が延びているせいか目覚めたらもう夜だった。日韓戦を見ながら夕食を取る。一年前の興奮を思い出したが、取り戻せない昔のような気がしてきた。
■2003.5.30
四国には台風が近づいているというのに、東京は良い天気だ。先週からの仕事も一段落して、別 の仕事に取りかかっている。こんな時間があるから、無謀なスケジュールがこなせるのだと思う。来週はまた忙しくなりそうだ。帰りは京葉線で海を眺めて過ごす。新木場はいつも木の香りがして目が覚める。海風が心地よい。家に着いたらテアトル銀座の招待券が届いていた。市村正親さんを見るのが楽しみだ。金曜日の夜は、いつまでも起きていたい。
■2003.5.29
麻布で会合があったので、六本木ヒルズに立ち寄る。会社から歩いて20分くらいだ。建物がいくつもに別 れていて、信号付きの横断歩道で分断されているのが煩わしい。レストランとショップが混在しているのは分かるが、どこに寄るのもわかりづらい。今は250万人も押し掛けているが、本物かどうかは時間が決めることだと思う。それに較べて、麻布十番の辺りは人が暮らしている感じがしてほっとする。私的には、迷宮のようなベニスの町が理想だ。思いがけない路地の向こうに新しい店を発見したり、レストランがあったりしてわくわくする。麻布十番から歩いて通 勤しているのに、夜のこの町は少しも知らないというのも不思議。
■2003.5.28
少し早く家を出たのに今日も各駅停車に乗る。この時間、電車に乗る人はゆったりとしていて景色が違う。一刻を争う緊張が辺りにストレスをまき散らすのだ。昨日と変わって今日は晴天。仲良しの友だちに連絡して、一緒に歌舞伎に行くことにした。遊びがあるから真面 目に仕事ができる。いただいた原稿を整理し、細かな手直しをして次の段階に回す。ほとんどジグゾーパズルを作っているような仕事だ。始めは形すら分からないものが、完成間近には立派な絵になる。帰り道、日比谷で航空券を貰ってきた。旅行は一月先である。明日は遅くなるので、そごうで食材を調達して戻ってきた。食事をして、新聞を読んだらもう眠る時間だ。
■2003.5.27
いつもの電車に座れなくて各駅停車の旅を選ぶ。昨日の地震のせいか、地下鉄の遥か奥深くを走るのは怖い。仙台地方の知人に連絡し、無事を確かめあう。週が変わると新しい仕事が待っている。二人の担当者からたくさんのメイルをもらう。何もしない一日も退屈だと分かったので、課題に取り組む。帰りは海が見たくなったので、少し早く会社を出た。京葉線の海景色は今頃がいちばん。あいにくと小雨が降っていたが、空いている電車に乗って本を読む。夕暮れ前にお風呂に浸かり、ゆっくりと夕飯をいただく。休みの日はあっという間に過ぎてしまうのに、週中はいつまでも続く気がする。
■2003.5.26
私たちは自分たちが空間、時間、因果律をもつ、安定した次元の世界に住んでいることを意識している。また、相対的に不変のものの総体としての世界を知っており、私たち自身、その一部であるということも知っている-- 【欲望としての知識 フロイトとピアジュについての論考 ハンス G. フォース】。鎌倉の行き帰りに心理学の本を読み、新しい世界を見つめようとした。この時期の鎌倉は小学生で溢れている。大仏様の裏庭で、リスが弁当を食べている人の膝に飛び乗るを見た。灰色のかわいいリスだ。思いがけず、由比が浜の海岸を歩き、見慣れた海景色とは違うのに当惑する。お昼のレストランは味はよいが、近くに居た喧しい婦人部に圧倒される。たまに外に出ると、仕事をしていてよかったと思う。こういう人たちとお世辞を社交生活をしないですむ。知力のない人は苦手だ。建長寺で重文クラスの建物に寄り掛かり、小学生がレポートをまとめていた。境内にはあちこちにメモを手にした子どもたちがいて、アグリジェントの遺跡や、ローマの遺跡に腰掛けていた小学生たちを思い出す。こうやって、昔の歴史に肌で触れあって過ごすのは大切なことだと思う。
■2003.5.25
いつもの時間に目が覚めてまた眠ってしまったら、九時過ぎだった。どこにも出かけない、約束もない休日だが、こんなに眠ったのは久しぶり。アラビア豆100%のイタリアンコーヒーを入れて、インゲンを入れた浅蜊炒めを食す。お昼に寿司ご飯を作り、おいなりさんにヒジキの炊いたのを入れたら好評だった。イナダのあら汁に青菜をたっぷり入れる。午後は読書の時間だ。明日は鎌倉探訪に出かけるので、お薦めの店を参考にフレンチを予約する。千葉からは横須賀線で一本なので快適だ。最後に鎌倉に行ったのは何年前だろう。曾我物語を読んでいるとき、見慣れた地名ばかり出てきてわくわくしたのを覚えている。夜はオードブル風にまとめてみた。ヒイカを赤ワインとお湯で湯がき、オリーブオイルとレモンの絞ったものに漬けて塩コショウする。絹サヤは電子レンジで熱を通 し、イタリアンドレッシングで和える。鳥ひき肉は長ネギのみじん切り、乾燥パセリ、パン粉少々に卵を加え、よく練ってフライパンで焼く。片面 を窪ませ、ウズラの卵を乗せる。これに鯛飯を付けていただく。明日が休暇というだけで、ひたすら嬉しい。
■2003.5.24
一度目が覚めたのにまた眠ってしまった。辺りが明るくて目覚めると八時過ぎ、慌てて食事をとる。君津まで鮮魚と野菜、卵を買いに出かけた。毎週の楽しみである。たっぷりと眠ったのでさすがに午睡はしない。夕方、図書館に出かけ、【戦後日本経済を検証する 橘木俊詔編】、【ラカンと政治的なもの ヤニス・スタヴラカキス】、【欲望としての知識 フロイトとピアジュについての論考 ハンス G. フォース】、【福永武彦 未刊行著作集19】、【イギリスにおける住居管理 中島明子】を借りて来る。新刊のコーナーには難しそうな本がずらりと並んでいた。物語の類はもう貸し出されてしまったに違いない。フキを煮て、空豆を茹で、アジのムニエル、イナダの刺身、浅蜊と春キャベツ炒め、キャベツスープを作る。野菜たっぷりの食事は体に優しい。夜はZEPを聴く。
■2003.5.23
いつものお気に入りの道を歩く。朝の空気はひんやりと甘い。坂道の両脇に立っている家並みウォッチングも楽しい。課題の提出が今日なので、集中して仕事をする。ランチタイムに大勢でおしゃべりして、気分転換する。夕方、持久戦になりそうだとお分かったので、ラビリンスでイチジクのケーキを一切れだけ購入。会社でケーキを食べて、アフタヌーンティーを飲む。八時過ぎにようやく目処がたったので、会社を出る。さすがに真っ暗な道を歩く元気はなく、品川回りで帰って来る。忙しかったが疲労はない。好きなことをしているときは辛くないのだ。夜も興奮が醒めなくてなかなか眠れない。ようやく週末だ。
■2003.5.22
朝のさわやかな空気の中、何も考えずに歩き続けた。考えたら、今は体育の授業もなくて自分から意識して体を動かさないと錆び付いてしまう。締切が二つ重なっていて、一つをようやく完成させた。明日は誰にも邪魔されないように集中しよう。帰り道、麻布ナショナルストアで全粒粉のベーグルとマフィンを買って戻る。ここの会員になっているので、毎回英語のチラシをもらうがなかなか楽しい。通 勤のお供に西鶴の言葉事典を読む。京都の御幸通(ごこうとおり)の読み方を初めて知る。西鶴だけに関西の地名が多いが読んでいるだけで旅をしているような気分になる。
■2003.5.21
もう水曜日かという気持ちと、まだ水曜日だという疲労感が入り混じっている。一度に二つの大きな仕事はできないから、より簡単な方から始めてみた。すべては金曜日の夕方までに完成させなければいけない。何も始まっていないのに、本当に完成できるだろうか。久しぶりの晴れ間も事務所に籠って仕事していると虚しい。帰り道、有栖川公園の中を抜けて広尾に出る。桜吹雪の道の両側にはツツジが満開だった。歩くことは気持ちを軽くさせる。すべてが自分の思うままにはいかないのだから、別 のことを考えて気を紛らすのもいい。世の中には退屈を埋めるために、芝居や演劇、映画、音楽とたくさんのパフォーマンスがある。こんな夜はZEPを聴いて過ごす。もうすぐDVDが出れば、もっと愉しくなるだろう。
■2003.5.20
曇り後、雨。会社を出る頃には細かな雨だったのが、大粒の雨に変わり、後は土砂降りだった。新橋までバスで出て東京から坐って帰る。一日たくさん仕事をした。仕事が遅いというのは仕事ができないと同意語だとメイルニュースに書かれてあったが、なるほどと思う。自分が好きな仕事なら、苦にならずにどんどん進むものだ。段取りも大切な要素だ。残り三日間で課題を完成させて、その後は三連休の予定。夜になると稲妻が光り近くで落雷を聞く。雨で湿った木々の間を歩くのも好きだが、毎日は困る。
■2003.5.19
朝から細かな雨。梅雨入りしたのではないかと思うくらい、毎日降る。麻布十番の辺りは裏道がたくさんあるので、毎日違った道を研究している。午後に会議がひとつ。午前中は頼まれたレポートを作って過ごす。知的労働というよりは、肉体労働に近い。お昼のランチミーティングは料理の話題で盛り上がる。一人暮らしだとバナナが一房食べきれないそうだ。わたしの一人暮らしはアメリカだったから、冷凍してあるパンがいつまでたってもなくならないのを覚えている。昼は会社のカフェテリアか、近くのレストラン、夜は友だちと食べ歩きしていたので、困った記憶がない。会議はこちらの予期したように運び、次からの打ち合わせは楽になるだろう。よく働いた日はZEPを聴いて夜を過ごす。
■2003.5.18
千葉を出たとき、細かな雨が降り出していたが安房の国は快晴である。鴨川経由で海を見ながら千倉に寄り、館山に入る。途中、陛下の植樹祭のため通 行止めがあったりして、道は空いていた。千倉のやおやさんでは、カボチャやエンドウ豆、そら豆などの夏野菜が並んでいる。知り合いのうちで休息し、近くにできた新しいケーキ屋のシュークリームと苺ケーキをいただく。館山で過ごす休日は美味しいものを探すことに追われる。帰って来てから、ルコラとサラダ菜、トマトに茹でたそら豆を入れてイタリアンサラダを作る。夜、また細かな雨が降り出して肌寒い。
■2003.5.17
いつものように早起きして、シャケ寿司を作る。クロワッサンを温め、頂いたコーヒーを濃く入れてカフェオレにする。ベーコンエッグと湯葉入り青菜スープ。曇り空だが風はない。図書館に出かけ、【かきつばた 土田麦僊の愛と芸術 柏木加代子】、【日本美術品の保存修復と装こう技術 その弐】を借りて来る。午後、午睡を取り、おやつの後、 大掃除をする。汗をたっぷりかいて、食事前にお風呂に入ってのんびりとする。夏が近づいて日が長い。まだ明るい夕方から突然、夜が始まる。借りて来た本を読んで過ごす。
■2003.5.16
朝のうち降っていた雨は、麻布十番の辺りでもう止んでいた。朝の散歩が楽しくなって来た。きっと季節が気持ちがよいのだろう。気力を集中させ、今日までの締切の課題をなんとか夕方までに完成させる。この続きはまた来週あるが、なんとかなるだろう。帰り道、メゾンカイザーに立ち寄りクロワッサンを調達して、渋谷の知人宅を訪れる。近況報告をして、昔話をして別 れた。明治生まれの人はもういないから、大正の人と話のは貴重な体験だ。渋谷からは銀座線に坐って、赤坂見附で丸の内線、そしてJRと本を読みながら過ごす。金曜日の夜は特別 な約束がなくても華やいでいる。
■2003.5.15
一日小雨が降り続く。麻布十番から二の橋方向に向かって、東京ダイニングの角をまがると緩やかな坂道が広がっている。ここは車も通 らないし、歩いていて気持ちがよい。午前中と午後に打ち合わせがひとつ。締切がだんだんと近づいてきた。こういう緊張は好きだ。突然、アイデアが閃いたりする。戦後、50年を経過しているのにまだこだわっている人がいるのだ。さすがに明治の人々は大人しくなったが、それでも江戸から続いているような商習慣がある。江戸時代の話はそれほど掛け離れてはいなくて、却って今風の若者の方が理解不能だったりするのだ。帰りは広尾まで出て京葉線で戻って来る。海のすぐ近くを走っているので、このまま旅に出られるのではと錯覚してしまう。
■2003.5.14
いつもより早起きして、広尾に向かう。人間ドックの日だ。毎年通っているから、看護婦さんも女医さんも顔なじみになっている。検査終了後、食事を済ませてから秋葉原経由で一度広尾に戻り、荻窪を目ざす。義母は元気そうでよかった。カスピ海ヨーグルトをごちそうになる。帰り道、幕張のガーデンウォークに立ち寄り、歩行用シューズを求めた。歩くのはよいことだが、正しい靴を選ばないと膝に負担が掛かったり、後から無理が出るらしい。オシャレで歩きやすい靴というのもなかなか見当たらない。疲れたので千葉のそごうによって鮮魚を調達。東京を歩き回った一日だった。京都のホテルを予約する。
■2003.5.13
午後セミナがあるので、午前中は課題に取り組む。みんなの意見を元によりよい方向に持っていくのが仕事だから、元気でないと続かない。2Qまでの休暇消化のため、大阪往復の航空券を予約した。今年は京都に何回行くことになるのだろうか。麻布十番から南北線にのって飯田橋まで、そこから九段の方へ歩く。風があって、曇り空で気持ちがよい。セミナ主催者に確認したら、知合いの担当者は昨年退社したとのこと。新しいプロジェクトが荷が重すぎたと思う。セミナの帰り道、足の向かう方向に進んでいたら、昔よく打ち合わせで出かけたビルに遭遇する。あれは十年以上前の話だ。昔の会社の名前はなかった。担当だった女性ももういない。九段下は武道館でよく通 った道。学生気分にリセットされて、懐かしい思い出の午後を過ごす。
■2003.5.12
月曜日にいつもより少し遅い電車に乗った。新日本橋で降りて銀座線、南北線と乗り継ぐ。こちらは坐っているだけだが、混雑した車内は息苦しい。ここでずっと立ち続けていたら、一日のエネルギーの大半が消費されてしまうだろう。痛勤というが、時間帯をずらして自衛するしかない。午後、打ち合わせがひとつ。理屈の分からない人と付き合うとひどく疲れる。人を動かすというのは、自分がその三倍くらい働かないとだめだ。楽をして、手柄だけは自分が報告するというひとがいる。六月末までに五日間の休暇を取るようにと言われた。この時期、海外に行く勇気はない。六月の京都は蒸し暑いだろうか。
■2003.5.11
総勢16名集まって一日勉強会。江戸の古文書の解読に挑戦する。白木屋文書、江戸時代の奉行人の記録である。講師の教え方がすばらしいので、二時間でかなり読めるようになった。午後はCDを聴きながら、音楽と文化について学ぶ。大人になってからの勉強は格別 楽しい。普段会えない友だちとも会えて、語り合い充実した一日だった。ごちそうがどっさりあって、こちらも幸せ。
■2003.5.10
朝、君津に向かう。高速道路が延びたので魚市場まで家から40分くらい。新鮮な鰹があったので、一匹買って刺身にすることにした。帰り道、先週、行けなかった佐貫のお醤油屋に立ち寄る。家に帰って昼食を取り、ゆっくりしていたら、午後は瞬く間に過ぎてしまう。洗濯屋から戻ってきた冬物を茶箱にしまう。夏物も全部引出しに納めた。これでいつ暑くなっても大丈夫。明日は友だちが集まるので、部屋の掃除もする。人が来ると家の中が片付いて気持ちがよい。
■2003.5.9
オフの一日。江戸時代の地図と現代建築マップを広げて、時間空間旅行を楽しむ。東京の地名よりも江戸の地名の方が懐かしく聞こえるのも不思議。大名屋敷が今では影も形も無くなって、新しい町が誕生している。会社の辺りの地図も見て、川や橋の位 置はそう変わっていないのだと納得。この地図を見ながら落語を聞くと横町の位置関係がよく分かる。お天気もよく、陰干しした冬物の布団をしまう。昨日のセミナの講師、玄田さんのページを見つける。リーダになるための条件は運のよいこと、そして愛嬌だそうだ。家から出ずに、ZEPを聴きながら過ごす。上等な一日だった。
■2003.5.8
会議を開くのが好きな人がいて、話し合う題目もなしに長時間拘束されてしまう。時間が惜しいので事前に関係者で打ち合わせをして、メイルで役割分担の案を送った。すると、それに返事が来て、大方同意したので今後は必要に応じて会議をしようということになった。プロジェクトでは間に入った人がかなり綿密に振り分けないと、一つ余分な仕事が増えるだけで効率が落ちる。コピーの複製みたいになんどもやるとオリジナルの精神を忘れてしまう。夜、セミナーに出席。寺田千代乃さんの講演は、真実がちりばめられていて心を打つものがある。同じテーブルの方と名刺交換してなごやかに食事する。おしんのプロデューサーだった小林 由起子さんと少し話をして名刺をいただく。新しい何かを掴んだような気がした。
■2003.5.7
午前中に説明会に出て、午後は新しい企画に没頭する。ようやく休暇からみんなが戻ってきた。今年の中型連休は近くで過ごした人が多いようだ。通 勤のお供にイタリア史を読み始めたが、教皇、フランス王、オーストリア皇帝など入り乱れて、戦乱の日々が続く。目的のはっきりしない戦いの日々、人々はどうやって暮らしていたのだろうか。イタリアは小さな王国の集まりだが、それらも隣り合った都市はたがいに反目しあい、スイス人の傭兵を雇ったり、ドイツ兵を頼ったりして人とお金が絶えず流動していた。日本の戦国時代、武将たちはお金で心を動かしたのだろうか。江戸のシステムを学ぶとき、いまの停滞している日本経済のあり方を考えさせられる。歴史は繰り返す。そして、同じ間違いをするようだ。
■2003.5.6
連休明けの初日はどこもここも人でいっぱい。千葉からの電車は座れなくて、代わりに本一冊読み終えてしまった。メイルのチェックをして、先週していた仕事を思い出そうと努力する。レポートを作り、打ち合わせをしていたら、すぐに帰る時間だ。夜、祖師谷まで歯の治療に出かける。専属の歯科医がいるのはかなり贅沢。帰り道、千代田線の表参道で降りて、銀座線、新橋からJRと乗り継いで来る。市川駅でポイント故障のため、電車が東京駅で折り返し運転をしていたらしい。ホームに人が溢れていた。久しぶりに人の波に揉まれてぐったりして戻る。遊びに出かけているときは、こうは疲れないのが不思議だ。
■2003.5.5
朝一番で、東京都現代美術館に向かう。錦糸町からバスで16分。地下鉄もできて便利になった。建物だけでなく、全体の雰囲気がモダンでシンプルで気持ちがよい。ここで開催中のサム・フランシス展には思い出がいくつもある。10余年ぶりで懐かしい人の消息を聞いた。あの頃、自由に仕事をさせてもらった日々が甦る。いまほど、予算も厳しくなく、個人の裁量 に任されていた部分が多かったから、会社にいて別の仕事をしているようだった。未熟なわたしの相手をしていただいて、申し訳なかったと思う。常設展も駆け足で見て、清澄白河から表参道に向かう。気になっていた人々が集まってオフ会。初めてなのに、何気なく溶け込んでたくさんの真実と元気をもらった。
■2003.5.4
今朝は4:45に掛かってきた電話で目を醒ます。何回か鳴って切れたのだが、間違い電話だろうか。午前中に部屋の掃除をして、猫二匹を洗う。猫は気持ちよさそうにしているが、こちらは全身汗である。五月人形を出し、菖蒲を玄関に飾る。疲れたので美術館に行く予定を変更して、東京駅に向かう。八重洲ブックセンターで欲しい本を探し、そのまま歩いて京橋から銀座に出た。ちょうど歩行者天国をやっていて、親子連れが多い。銀座クレムリ でソフトクリームを食べ、いわて銀河プラザでお菓子を買って、歌舞伎座の夜の部を鑑賞。今年は歌舞伎400年ということで團菊祭も賑わっていた。暫は、成田屋のお家芸であるが、こんな大がかりな役者揃いは初めて見た。髪結新三も菊五郎が粋ですてきだった。江戸気分に浸って戻ってくる。
■2003.5.3
梅の木の消毒のため、朝4:40に起される。猫二匹が待っているので餌をやり、また眠った。朝食後、高倉、君津に出かけたが、三連休の始めで道路が混んでいる。渋滞を抜け、新舞子海岸までようやくたどり着き、波打ち際で少し遊んだ。この海岸は貝殻がたくさん打ち上げられていて、形のよい貝を拾った。今日は引き潮だったので、どこまでも歩けて気持ちがよい。高速道路が延長され、家から一時間余りだ。海岸線がずっと遠くまで広がっている風景が好き。のんびりしていたら、遅くなってしまって、家に着いたのはニ時だった。遅い昼食を取り、図書館に出かける。【本は生まれる。そして、それから 小尾俊人】、【現代建築史 ケネス・フランプトン】を借りてくる。たくさんの本に囲まれているのに、読む時間がほとんどなくて、絶望的だ。ZEPを聴きながら、乾いたシーツを畳む。夕方、そごうで食材を調達。お肉売り場でもカードが使えることを発見して感激する。
■2003.5.2
朝六時に目を醒ますが、とても眠い。今日は完全オフなので何もしたくない。九時過ぎに図書館に行き、【衣装による歌舞伎の研究 森タミエ】、【指輪物語の真実 マーク・エディ スミス】を借りてくる。図書館は連休中もオープンしているので頼もしい限りだ。美味しい烏龍茶をゆったりと入れていただく。備蓄していた食料を食べ、本を読み、午睡をする。教わった卵炒飯は本格的なおいしさだった。杏仁豆腐もココアケーキもいただく。こういう日は難しいことは考えない。気持ちよさそうに眠っている猫の気持ちにより添って暮らす。
■2003.5.1
朝、少しゆっくりして会社に向かう。いつもの小学生たちの群れが消えてビジネスパーソンが道を行く。明日から休みなので、連休前の課題に集中する。夜、麻布十番まで歩いて、大江戸線で国立競技場まで向かう。会社から30分で到着する近さだった。麻布十番までいつもと違う道を歩いていたら、毎朝通 る交差点を発見。ようやくこの辺りの地理が頭に入る。アテネ予選は3対1で日本代表が勝利したが、試合は物足りないものだった。特に前半の0対0は、信じられないくらい動きが鈍い。生で見ていると試合の全貌が見えるので情報量 が圧倒的に違う。TVの中継だと選択的な映像しか見えないから、相手側のゴール付近とか、選手の交代などのドラマが隠されてしまっている。試合後、友だちが集まって、試合の感想や近況を語り、二次会をする。話は尽きなくて、久しぶりに駅までお迎えを頼んでしまった。
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