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■2002.9.30
今日は曇り空から雨に変わった。十月になったら、晴雨両用の日傘をしまおう。朝からデータを分析する。細かな仕事はしているが、課題は少ししか終わっていない。先週のレポートをようやくまとめることができた。最近、人が訪ねて来たり、打ち合わせに呼び出されることが多い。帰り道、品川の京急で食材を調達する。外は雨が降っているが、静かなのか家の中に入ると音もしない。台風が近づいているという話だが、梅雨入りしたかのようによく降る。夜、じゃがいもを煮て、ミートローフを焼いてみた。ポットで作る黒豆はいつも美味しい。
■2002.9.29
朝まだ薄暗いうちに目覚めて、外を見る。雨は止んでいた。朝食のフレンチトーストを頬張り、空を眺めると雲間から久しぶりに青空が透けて見える。これで衣替えの支度ができそうだ。季節が少しだけ早足で進んで、いきなり秋が始まっていた。この時期になると、会いたくなる人がいる。今から、冬の楽しみを見つけておくのだ。九時になるのを待って図書館に出かける。【一億三千万人のための小説教室 高橋源一郎】、【複眼の奇才 鶴屋南北 中山幹雄】、【理解できない他者と理解されない自己 数土直紀】、【回想の太宰治 津島美知子】、【水によるセラピー ヘンリー・ディヴィッド・ソロー】を借りてくる。晴れ間が広がったので、急いで洗濯し、布団を干し、冬物を出す。ニットのジャケットなど今はとても着れそうもないが、これがぴったりと馴染む季節になるのだ。革のジャケットや、コート、ストールなども陽に当てた。コートに合わせて、手袋が用意されている。色とりどりの手袋を眺めながら、秋の深まって行くのを感じている。ZEPのBBCセッションを聴く。
■2002.9.28
いつもの高倉、君津の帰り道、美味しい魚が欲しくてスーパーマーケットに立ち寄る。殻付きの牡蠣とカジキ、イチモチ、鯵、鰯と買って戻る。どれも新鮮で美味しい。雨のせいか、葉もの野菜が少ない。なごみの里で売っていた花束を活けたら、女性雑誌のグラビアみたいシュールでいい。午後、誰もいないので、【歌う女、歌わない女】のDVDを見る。1970年代の女性運動が背景にあって、ローマから来た活動家を思い出す。アメリカでは女たちも等しく働いて自立しているが、ヨーロッパではどうなのだろうか。結婚して家に縛られる不幸は、とりかえばや物語の女主人公も知っていて、子供が生まれるとすぐに姿を消してしまう。ひさしぶりにパープルのマシンヘッドを聴いている。
■2002.9.27
週末になると天気が崩れるという周期に入ったようだ。金曜日の雨はまだ許せる。通 勤のお供に、必死になって本を読んでいるが、狂言について、初めて全体が見渡せたような気がした。作家というのは読者に伝えるべき何かを持っていないと、自己満足に終わってしまう。始めの数ページで後悔するような本もままある。自分の感性が研ぎすまされていないと、つまり、日頃から訓練していないと、何も気づかずに通 り過ぎてしまう。何かに出会い、そして、それが自分のこれからの生き方を変えるのだという強い意志があれば、退屈からは逃れられる。何もすることがないと思うのではなく、今何ができるかと考えた方が楽しい。音楽や芸術は空虚さを補完する。
■2002.9.26
人との出会いの不思議さにいつも心を打たれている。知り合いがフィンランドを仕事で出張中に、世話になったガイドの方の名字が同じだっただけで、同級生の消息を聞くと、偶然、既知の人だった。その縁で、三十年ぶりに友だちとの交流が始まる。まるでタイムマシンに乗っているかのようだと、その人は言ったが、こういう体験があると、人生も悪くないと思う。仕事も充実感があるが、昔の友だちと会うのはどきどきする胸のときめきがあって、恋愛に似ている。姿は変わっても、その人の心が見えるから楽しい。
■2002.9.25
午前中に急ぎの仕事を仕上げ、午後、セミナに出かけた。ブロードバンドというのは、距離感を感じさせないで、より多くの電子情報をより短時間に、より安価にやり取りすること。分かりやすい内容でデモもあり、よく理解できた。こういうセミナでは必ず知り合いにあうのが不思議。世間は狭いのだと思う。東京フォーラムの地下に展示会場があるのを初めて知った。歩いて、東京駅丸の内口まで向かう。帰り道、千葉そごうに寄り、食材を買って帰る。ここの地下も、鮮魚の種類が豊富でなかなか充実していた。夜、歌舞伎の件で知り合いに連絡する。
■2002.9.24
久しぶりに会社に出かけた。今日は晴天。 朝晩はひんやりとして、まさに彼岸過ぎだ。この一週間で溜まったメイルに返事を書きながら、締切のある仕事を完成させる。メイルは一画面 で表示できる数だけときめているので、どんどん消して行く。金曜日に届いた液晶画面 は広くて快適だ。宿題があって、ビジネスプランを一つまとめなければならないのに、時間が取れない。考える時間が欲しいと思う。夕方、祖師谷まで出かける。一年前、歯の治療に通 っていた頃に較べると、今はゆとりがある。今夜もZEPを聴いて、眠りに着く。
■2002.9.23
昨日の夜激しい雨だったが、朝には止んでいた。彼岸の墓参に出かける。涼しくて曇り空なので、あちこち回るのに疲れなかった。毎年、欠かさず出かけるので、これが済むとほっとする。昼下がりにミステリーを読み始めたが、同じ本を借りたことに気づく。短編集なので、毎日少しづつ、消化して行こうと思った。ZEPを聴いて、少し午睡をして、午後を過ごす。夜、秋刀魚を焼き、絶品麻婆豆腐を作り、堪能する。充実した三連休だった。夜、激しい雨に驚く。
■2002.9.22
朝食後、著作物の契約に関する講座を受ける。自分が作った作品について、どんな権利があるのか、具体例をあげて説明してもらう。 中身の詰まった講座を受けて、触発された部分が大きい。自分のこれからの生き方のようなものも見えて来た。午後、台所の片付け、部屋の掃除などを終えて解散。佐貫町から特急で千葉まで戻ってくる。同じ特急なのに、佐貫町から君津までは各駅電車の扱いで、その後、特急料金を徴集に来る。これがなんと500円だった。デフレ時代はこんなところにまで、浸透しているらしい。途中通 過した木更津駅のさびれ方に驚く。駅前が活気がないのだ。浜野、八幡宿はオシャレな町に変身していた。
■2002.9.21
朝、いつものように高倉に向かう。君津のなごみの里にも立ち寄り、最後に山田豆腐で胡麻豆腐を購入。そのまま、君津市内に出て、昼食をとり、新舞子海岸で海を見てしばし過ごす。午後、佐貫町に出て、合宿に参加する。この会はクリエイティブ中心なので、以心伝心に何でもはなしができて、心地よい。女性陣が料理を作っていたら、なんと意外な人物が板長をやってくれて、西麻布の無国籍レストラン並みの豪華な食卓になった。葉ショウガの葉をあしらって、その上にタンドリーチキンを載せ、その脇に柿を置く。また、焼きリンゴに小豆最中アイスの中身だけのせて、和風仕立てにする。日頃、器よりも料理の中身だけを考えて暮らしていたので、目から鱗が落ちる思いだった。勉強会の内容も濃く、すぐに役立つ知識がいっぱいある。
■2002.9.20
午前中は締切の仕事に専念し、午後、会議がひとつ、研修がひとつ。記念の催しに実行委員として参加しているが、日程が決まるのに二転三転して、朝一番に決まった。三連休は嬉しいが、その分、仕事が凝縮されてある。愉しいことが待っているから、完成させようという気力がある。夜、三田で同期会の集まりに出かけた。見知った顔を見て、ほっとする。日頃の仕事ぶりや、最近の趣味などを話し合い、濃い時間を過ごす。
■2002.9.19
昨日遅かったので、今日はゆっくり出かけた。乗っている時間帯が変わると景色も違って見える。晴れているのに湿度がなくて気持ちがよい朝だった。今週期限の課題があって、ようやく終わりが見えて来た。会社用に17インチの液晶モニタを注文する。来週には届くそうだ。忙しさの中で、個人的な行事がいくつかあるので、気晴らしにはなる。毎年、予想しなかった出会いがあり、いつのまにか、参加している。帰り道、京葉線で戻って来て、図書館に出かけた。【2001 ザ・ベストミステリーズ 日本推理作家協会編】、【フーコーと教育 S. J. ポール】を借りてくる。夜になると肌寒い。開いている窓を閉めて歩く。空には月が輝いて見え、秋がいよいよ深まってくるのを感じる。季節に合わせて、ロッド・スチュワートを聴く。
■2002.9.18
午前中、急ぎの仕事に専念し、午後、電子署名のセミナに出席する。新丸ビルはいつも通 る丸の内北口と繋がっていた。夜、表参道に出かける。知り合いのDVDの発表試写 会があって、早めに着いたので近くを散策する。ルイヴィトンの店は若い人たちで混雑していた。商品にはすべて価格表示されていて、警備員も目立つところに配置されている。うちの在庫の金額を確認したら、かなり高額。こういうところで昔散財していたらしい。この辺りの地形をようやく把握する。昔とすっかり変わってしまって、知っているランドマークがないのだ。Gapの前に白い長椅子があって、歩き疲れて、そこで少し本を読んでいた。ここはサンジェルマンデプレの通 りに似ている。外国人が多いので、そう思ったのかもしれない。なんとなく人が集まる盛り場というのがある。高価なものも安いものもごちゃまぜで、危険とも隣り合わせだが、オシャレな店もある。
■2002.9.17
三連休の後、電車は空いている。午後の会議のために資料を準備した。今週は行事が山盛り。忙しい週と三連休があって、なんとかバランスを取っている。通 勤のお供に鎌倉時代の紀行文を読んでいるが、京都から鎌倉まで、箱根を越えての旅にはたくさんの歌枕が出てくる。この時代、江戸はまだ存在していない。雨ばかり続いたので、夏の暑さが懐かしい。品川の京急によって、食材を調達。ここの地下が気に入っている。
■2002.9.16
朝、六時に目覚める。久しぶりにオフの日。どこにも出かけず、家でのんびりする。朝、フレンチトーストにカフェオレ、青菜入り中華スープを食す。午前中に本を一冊読み、おやつにバナナケーキを頬張り、アイランドを聴く。午後、平安文学についての本を読み、少し午睡する。午後から、本格的に雨が降って来たが、窓を閉めれば静かだ。夕方から家の掃除を始め、たっぷり汗をかいてお風呂に入る。夕暮れが早くなって、六時過ぎると真っ暗だ。館山産の鯵をムニエルにした。家族揃って夕食が食べられることを感謝しよう。ロッド・スチュワートを聴いて夜を過ごす。
■2002.9.15
早起きして、館山に出かけた。三連休の中日のせいか、車が多い。途中で野菜や花を買って、知り合いの家でお寿司をご馳走になる。館山は八幡神社の祭礼だ。懐かしい屋台の店が並んで、リンゴ飴、ヨーヨーすくい、大判焼、イカの姿焼き、広島焼き、ニッキ飴、ソーダ屋、鉄砲屋、輪投げ、じゃがバターなど見ているだけで楽しくなる。刃物屋、桶屋、植木屋など近隣の店が大勢並んでいる。神輿が並んでいるのを眺め、安房神社と八幡神社にお参りした。神輿が揉み合うのが特長だが、そこまでは長居できないので、途中で帰ってくる。昔、このすぐ近くに住んでいたときは、楽しかった。夜、弟一家が来たので鰻重を作ってもてなす。高倉のお米は本当に美味。昨日から涼しくなったが、肌寒いくらいの陽気だ。
■2002.9.14
いつも白山の美容室に出かけていたのを、渋谷に変えてみた。同じ時間に着いて、一時間も早く終了する。帰り道、表参道に出て、希須林でランチを注文し、アンデルセンでドイツパン、イタリアパンなどを購入する。そのまま散歩気分で近くを歩いてみた。気に入ったお店を眺め、南青山七丁目から分かれ道で迷いながら、人の流れて行く方に進んでいくと、西麻布二丁目に出た。霞町の交差点はよく知っているので、ほっとする。そのまま、新橋行きのバスで千葉に帰って来た。東京再発見の短い旅。都心回帰が始まって、青山辺りも散策するのだろうか。夕方、図書館に出かけ、新刊コーナーから【講談資料集成 第ニ巻 菊池真一 編】、【狂言変遷考 永井 猛】、【スウェーデン・ウプサラ学派の宗教哲学 尾崎 和彦】を借りてくる。だれも読みそうもない本ばかり、読むのは快楽のひとつだ。熟れ頃のバナナがあるので、久しぶりにバナナケーキを焼く。【卵二個、砂糖80g、バター120g、バナナニ本、ホットケーキ・ミックス100g、レモン1/2、コアントロー10cc】 夜、アイランドを聴く。
■2002.9.13
金曜日は少し眠い。午前中に連休前の打ち合わせをして、午後、会議がひとつ。出席するまで何をするのかわからなかったが、いっしょに招かれていた友だちと、いろいろとアドバイスをする。一つのことに夢中になると、他の人の考え方や感じ方を想像することが難しくなる。日頃、多方面 にネットワークを持っていれば、難無く分かることが、思いつかない。夕方までに締切の仕事を仕上げ、空いた電車で戻ってくる。夜、民具学の本を読んでいたが、複数の筆者の力量 がばらばらで、【未完の終わり】などという言葉が出てくる。ここから論を進めようと思ったら、紙面 を大分使ってしまったので、ここで未完ですが、終わりですと書いてあった。夜半、片頭痛で目を覚ます。
■2002.9.12
バートランド・ラッセルの自伝的回想を読んでいるが、数学者で、哲学者である人の言葉は分かりやすく、曖昧なところがない。【p.14 子供は仕事のきまった日程 - それを実行しない日はあるべきだが - を必要とすると思う。また、大人になったとき社会で適合できるためには、自分が宇宙の中心ではなく、自分の望みがある情況中で一番重要な要素ではないことがしばしばあることを、若いうちに学ばなければならない。】 海外出張からもどる同僚を待って、来週の会議をセットアップする。
■2002.9.11
午前中に会合がひとつ、午後は研修があって、気が付くと夕方になっていた。やるべきことはたくさんあるのに、時間がとれない。連休前は特に忙しいのかもしれない。夜、有楽町まで試写 会に出かけた。トークショーでは江角マキコと豊川悦司が挨拶して、生の声が聞けた。ふたりとも、寡黙な人たちである。江角は想像していたより華奢な人で驚く。
■2002.9.10
朝から課題に取りかかり、午後の会議の前に完成する。締切が明示されるとやる気が出るのは昔からだ。会議で確認し、その後、手直しをして、久しぶりに充実した一日を過ごした。一つの仕事が終わると次の仕事が待っている。今日のランチミーティングは食材や家事の話題が中心で、ほっとする。仕事と仕事の合間に、上手に息抜きしないと続かない。カレンダに遊びに行く日を書き込み、その文字が散らばるように工夫する。忙しすぎてもいけないし、退屈はもっといけない。テレビは見ないが、本を読み、音楽を聴くようにしている。宮殿を聴きながら、初めて聴いた日のような感動を味わっている。
■2002.9.9
白金に着いたら、小雨になっていた。月曜日はレポートをまとめたり、原稿をチェックしたりと忙しい。お昼に十人くらいで食事する。ここまで大勢だと意志の疎通 が難しい。午後、課題に取りかかるが、集中できない。ようやく少し前進して帰宅する。ポンパドールの大きな袋を下げて品川駅に着くと、大船で人身事故とかで電車が東京で折り返し運転になっていた。こういうときの状況判断は大切だ。東京駅ではいつも乗る電車が始発になって定刻通 りに発車する。三島由紀夫の評伝を読んでいたら、浜松中納言物語の話が載っていた。昔なら知らなかったことだが、今はよく分かる。三島は初恋の人との失恋体験が生涯影響したようだ。豊穣の海が一種の自伝だというのにも驚く。
■2002.9.8
小雨の中、高倉まで出かけた。九月になると、果物が充実している。栗も大きな粒になっていた。茎つきの落花生は可愛い形なので、食べるのが惜しいくらい。花と卵、豆腐などを買って、戻ってくる。午後からは晴れ間が広がった。久しぶりにキングクリムゾンの宮殿を聴いている。LPレコードしかなかったとき、音楽を聴く場所も固定で、23分おきに裏返さないとだめだった。家の中の片づけをしながら、宮殿が聴ける幸福。グレックの澄んだ歌声が心に染みる夕暮れだ。雲もすっかり秋の模様になっている。
■2002.9.7
雨で涼しくなるかと思えば、蒸し暑い。小雨と晴れ間が交互に出て、落ち着かない。図書館に出かけ、新刊コーナーから【自伝的回想 バートランド・ラッセル】、【アテナイオス 食卓の賢人たち4】、【夢幻抄 白州正子】、【講座 平安文学研究 第十六】を借りてくる。読む本がたくさんあるのは贅沢な気分。午後、新橋まで出かけた。歌舞伎だが、新作なので心理描写 が見事だ。江戸時代の封建制度と、今の会社組織は妙に似ている。思いつきや好き嫌いで国や人を動かしたりする。夜の銀座通 りを歩いて帰って来た。静かな夜だ。夜半、豪雨になる。
■2002.9.6
久しぶりの雨の朝。電車で熟睡する人が多いのを観察する。新しい課題を一部完成させて、後は来週まとめるつもり。それにしても、一日中雨が降り続く。夕方、渋谷にある知人の事務所を訪ねた。近況を報告して、仕事の話しをして、時間の経つのも忘れてしまう。渋谷から銀座線新橋経由で戻ってくる。のんびりと新聞を読み、時間に追われることのない週末はありがたい。
■2002.9.5
原稿をまとめる作業に掛かっている。明日は金曜日なので、ひと区切りだ。今週も仕事に埋もれて過ごす。少しだけの知り合いにメイルを書いたら、丁寧な返事をいただき、感激した。仕事の世界では中庸という言葉はなく、すごくできる人か、まるで役に立たない人ばかり。忙しいひとほど、気の利いたメイルをすぐに返してくれる。
■2002.9.4
状況を捉え、予測できない人がいる。文句をいう前に、自分で決断して、リスクも取る。いつも他人の意見に流されていて、自分で考えることをしないと、何も感じなくなってしまう。ヴェネチアの歴史を読んでいると、戦乱と領土拡大、そして疫病、洪水と目まぐるしい。その中で貴族も庶民も贅沢禁止令が出るほど、豪華な衣装と宝石を付けて、祝祭の歌を歌う。一瞬の今のために、すべてを掛けて生き抜く人がいて、勤勉で堅苦しい日本人には理解できない部分が多い。仕事の合間に、ちょっとした気分転換をして、大いに悪口を言い合う。新しい付き合いが始まって、その人たちの心の襞のようなものを感じるときがある。この感覚をしばらく忘れていた。
■2002.9.3
午前中に昨日の報告書を作っていたら、急ぎの仕事が飛び込んで来た。仕事の依頼をしたり、調べものをしているとすぐにお昼になってしまう。今日もみんなでランチミーティング。美白について、美容液か、レーザかと白熱する。このメンバ構成で、話題が飛ぶのか楽しい。午後、資料集めをして、新しい課題の構想を練る。時間が足りないと感じるのは、わたしだけだろうか。白金高輪経由で帰って来た。あと一駅分くらい歩かないと、歩く距離が足りない。昨日の肉じゃがを温め直すと味が染み込んで美味。小豆の煮たもので寒天寄せを作った。思い出して、瓜を漬け直す。余った粕にキュウリを漬けて見る。漬け物は科学実験の一種だ。
■2002.9.2
午前中、月例の報告書を作成する。先月はよい仕事がたくさんできたので、きれいな 数字が並ぶ。お昼にみんなでランチミーティング。住宅の内覧会に出かけた人の話から、住宅の話題が広がる。よい建築家に恵まれて、苦労もなく家を建てたわたしは片身が狭い。三時過ぎ、巣鴨まで出かけた。白金高輪から直通 でいけるのが嬉しい。久しぶりに知り合いを訪ね、仕事のこと、近況などを報告しあう。この辺り、昔よりも賑々しくなっていた。帰り道、京葉線で海を見ながら戻って来た。夕陽がまさに海に沈む瞬間は、車窓から見ていてもうっとりする。当たり前のことなのに、それを捕らえる時間がない。非日常と日常の合間に、真空の時間がある。
■2002.9.1
九月に入ったというのに暑い一日だった。お台場の日本科学未来館でを見た。ここは未来の科学について学ぶ場だが、各フロアで催し物があって楽しい。行きは浜松町から虹1の都バスにのり、帰りはゆりかもめで新橋に出た。銀座の歩行者天国を娘と歩く。六丁目の美味しい中華を食べ、キムラヤに寄ってパンを買って戻って来た。東京の楽しい観光の一日だった。

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