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■1998.12.31

昼近く、太陽が顔を出したので、今年最後の大仕事、猫洗いを実施する。シャム猫はいつも鳴くのだが、今日は静かに風呂おけに浸かっていた。気持ちがよかったのだろうか、おとなしかったので、楽々終わった。アメリカンショートヘアは鳴くのだが、こちらは小さい猫なので扱いやすい。タオルで軽く水気を拭き取ってから、ドライヤーで乾かす。あとは陽のあたる部屋に入れておいて、自然乾燥させる。これで猫もお正月準備がととのった。


■1998.12.30

暖かい朝だ。Brain Salad Surgeryで目を醒ます。雨戸を開けると外の方が暖かい。さっそく野菜の買い出しにでかける。いつもの八百屋さんはたいそうな混雑ぶりで車をとめる場所もないくらい。立派なしめ飾りがあったので、購入する。農家の手作りで味があって、嬉しくなる。飾り終えると、うちの玄関が急に料亭風になってしまった。年の暮れの忙しさを愉しむ余裕があるのは、なぜだろうか。おせち料理や、大掃除に固執せずに、できる範囲で努力しようと決めたので、なにかに追いたてられることがない。頑張るのは苦手、自分が気持ちよく過ごすための努力は惜しまないが、強制されるのは嫌いだ。


■1998.12.29

朝、頭が痛くて起きられなかった。九時半まで、寝台でくずくずして、出かける。食欲がないのと暮れだからといって、簡単に食事をすませ、館山に向かった。休息するなら、館山がいちばん。たべものが美味しいので、ゆっくりできるし、よく眠れる。スキーにいく食料、お菓子などを買い揃えて、夕食は海鮮なべ。フグ、カキ、サーモン、タラ、海老、ホタテなどたっぷり入れて、おろし大根にポン酢でいただく。鍋を食べに館山に行くと言われたが、結構あたっている。新鮮なやさいは甘いし、魚もまた同じだ。夜、【建築家がつくる家・日本建築家協会】を読む。


■1998.12.28

仕事おさめに会社にでる。年の終わりには細々した手配が残っていて、途切れなく処理していた。静かだから、仕事がはかどる。夜は高校時代の忘年会。こちらもごちそうと楽しい会話が愉しめて、はしゃぎすぎる。高校時代は口を聞いたこともなかったような人といま親しくしているのは不思議な感覚。同級生だけに話題が合う、共通の基盤があるから、はみ出ても安心。年に二回くらいは会いたいねといって、別れる。すてきな花束をもらって、帰ってきた。これでようやく冬休みがやってくる。


■1998.12.27

吉祥寺でラキシス(ELPのコピーバンド)をみた。最後にオルガン倒しがあったりして、異常な盛り上がりを見せる。悪の教典もよかった。ライブの音にはロンドン公演を彷佛させるものがある。ELPはいいなあと素直に思えた一日だった。そのあと、親しくしている音楽ボードの忘年会に参加する。こちらもだんだんと知り合いが増えて、楽しい。音楽好きの集まりなので、切れ目なく演奏がつづいて、ライブハウスで食事しているような気分だった。おとなの愉しみは波長の合うものどうしがいちばん。


■1998.12.26

今日はELPのファーストから大音響で聴いている。暮れのお片付けにはELPが最高。いっしょに歌う部分が少ないから、歌詞カードに時間を取られることがない。来週はELPのコピーバンドを見にシルエレに行くから、おさらいしておかなくては。そのあとは、新宿御苑で別の会合がある。そして、翌日は高校のときの忘年会。こちらのメンバは同窓生なので二十年ぶりに会う人もいる。その合間に図書館にいって、新刊書をかりて来よう。


■1998.12.25

暮れの忙しい朝、京橋郵便局でマネーオーダをつくり、送金する。それから歌舞伎座に寄って、新春大歌舞伎のチケットを引替てきた。さすがに銀座は人と車で混雑している。今日からお休みの人がずいぶんいて、帰り際、良いお年をと言って別れる。いつも一年の終わりにその年を振り帰ってみるのだが、今年はたくさん旅行した。寒さのせいか、先週買った白菊も百合も元気に咲いている。毎晩、水を取り替えながら、花に囲まれた暮らしはいいなあと思う。本当は切り花でなく、植木鉢で花を育てたいのだが、いつもうまくいかない。


■1998.12.24

今日は降誕祭。どこにも寄らずに急いで帰って、いただきものの牛肉100% の北海道産のハンバークステーキを焼く。これにたっぷりの千切りキャベツが付けば、赤ワインがなくてもとりあえず満足だ。ドラマの最終回があるので、わくわくしながら待っている。どうせ一日だけのクリスマスにつきあってもつまらない。今年は、銀座も東京も地味だった。みんな早く帰ってしまったのだろうか。


■1998.12.23

船橋市民ホールにバレーくるみ割り人形を見にいく。電車で遊びに行くことは珍しいので、少し緊張する。バレーというがこどもたちが大勢出演していて、楽しかった。演奏レベルもかなり高い。観客のマナーもよかった。こういう機会はなかなかないが、知っているNutcrackerが流れてきたとき、思わずキース・エマーソンを連想してしまった。カーテンコールで王子様役のバレーダンサーがもらった花束を観客席に高く投げたが、その様子が粋でなかなかすてきだった。


■1998.12.22

飛び石連休の前日は、わくわくして得した気分。クリスマスを祝う年頃でもないが、天皇誕生日が絶妙のタイミングで存在する。毎日、打ち合せがあって、即断を迫られることが多く、酷使したあたまは、首の上についているだけで機能していない。年末年始の予定を決めて、約束を確認する。なにかと忙しいから師走というのに、ここにきてラスベガスでの買い物のためにマネーオーダが必要だと気付いた。簡単に発行してくれたクレジットカードを利用するためには、小切手が発行できる銀行口座がいるのだ。


■1998.12.21

楽しいお正月を迎えるために、なんとか締切りに合わせて仕事をしている。G3のおかげで作業能率は飛躍的に上がった。OS8.5は安定している。フリーズもない。めでたさも ちう位なり おらが春 である。抽選会が二つあったが、両方ともはずれだった。くじ運はぜったいといっていいほどないのだ。冬至なので、ゆず湯に入る。ゆっくり暖まっていると、その夜は気持ちよく眠れた。


■1998.12.20

久しぶりに出かけた千倉の八百屋さんでは、年末セールをやっている。いつも駐車場になっているところにも、一面に野菜が並べられていて、新鮮なキャベツ、白菜、ほうれん草、大根、カブ、泥付きネギなどと、百合の花を買って、レジに行くと、2,000円以上お買い上げの方には卵一パックをおまけだということで貰ってきた。こういうサービスが嬉しい。ここの野菜は都会よりはるかに安くて、新鮮でおいしいのに、サービスもいいのだ。ひね生姜は無料ですから、好きなだけお持ちくださいとあって、さっそくカブの即席漬けを作った。生産者と向かい合って、買い物ができるのはここくらい。花も日持ちするので、ここでしか買わない。今夜も腕をふるって食事をつくろう。


■1998.12.19

なんとか美容室に駆け込んで、パーマをかけることができた。ほとんど半日潰すことになるので、美容室にはできるだけ行かずにすませたいが、新年から暴走したあたまで暮らす勇気はない。日本人というのは、どうしても他人の目を気にして生きているのだと思う。館山がすきなのは、なにも規制がないから。家族で海鮮なべを食しながら、将来のことなど話し合う。ここでは、時間の流れ方が違う。ゆっくりと、けして中断されることがないから、真面目なことを話し合うのに適していると思う。


■1998.12.18

金曜日はカジュアルデー。思い思いの服装で会社に来ている。年齢に関係なくおしゃれな人はいるから、あの人の薄紫のセーターがすてきだなんて発見もある。服装から、その人の日常生活が透けて見えることもある。ときどき、打ち合せの約束していて、お客さまから呆れられることがあるが、この時期は、年末の片付けをしていますと言い訳できるのが嬉しい。服装が軽やかになるだけで、気分もずいぶん違って、体を動かすことが楽しい。


■1998.12.17

みじかい会議がいくつかあって、同じことを話し合っているのに、深く理解しあえる人とまるでわからない人がいる。好きと嫌いで仕事をしないようにしているが、ごくまれに自分とぴったりとした人を発見して驚く。仕事でたいせつなのは、能力よりも人柄、仕事じたいは助けてくれる人があればうまくいくが、問題はどうやって、その人を見つけるかだ。


■1998.12.16

もうクリスマス休暇に入った人もいる外資の会社。いくつか締切りを抱えているので、資料を読んだり、集めたりといそがしく過ごす。不思議なことは、締切りの期日がみんな揃っていっしょだということだ。その後、楽しい年末年始の休暇が始まる予定。かなり不安。美容室にいく時間を見つけないと、このまま新年に突入する。


■1998.12.15

大手町の日経ホールまでインターネット・ビジネス・セミナに出かける。今年最後のセミナだが、なかなか充実して勉強になった。不況だといって、諦めていないで、そこにビジネス・チャンスを見つければ、驚くほどの少ない金額と人数でビジネスが始められるのが、インターネット世界の特徴だ。アメリカでは、amason.comやyahooなどが、そうやって成功してきた。ここに登場する顔ぶれを見ていると、IBMやGM, コカ・コーラとは違った業種に気が付く。だが、ブランド・イメージということでは、きちんとブランドが確立している。


■1998.12.14

銀座で歌舞伎をみて、和光で新製品の時計を眺めていた。暖かなせいか、歳末のあわただしさもなく、銀座は静かに暮れていく。今年はクリスマス・ツリーも目立たなくて、控えめなのがいい。銀座は大人の町だ。シネパトスではタイタニックが女性1000円で見られるのも、もう一年たったからだろう。山野楽器ではタイタニックの家庭用ビデオを販売していた。律儀に和光の前で待ち合わせをしている女性が何人もいる。古典的なデートは、銀ブラというのではなかったか。


■1998.12.13

朝は薄日だったが、日中はよく晴れて気持ちがよい。館山にいると、暖かくて冬だということを忘れてしまう。暖房もまだ、電気カーペットだけで十分。菊の花が花瓶から溢れそうにたくさんあるので、洗面所にも飾った。花のある暮らしかな。家族総出で餃子を作った。フライパン二つがあっという間になくなる。お昼が早かった分、夕食をシフトして、一時間くらい得した気分。まだ、十時だ。明日は歌舞伎見物の日。今夜はたっぷり眠っておこう。


■1998.12.12

クリスマスが近づくと、三芳村の光のイルミネーションを見に行くことにしている。今年の飾り付けは、スペースシャトルやタイタニック号があって、毎年テーマは違うがわかりやすい。いつもは星がきれいな静かな村道にたくさんの人が集まっていて、25日まで続けられる。これを見ると今年もあとわずかだと思う。長尾橋にでかけたが、いつものあひるが五羽いて、もうカワセミは見られなかった。代わりに黄セキレイがダンスしているところをみる。海の向こうに雲が掛かって、夕陽がきれいだった。


■1998.12.11

南麻布から六本木にかけて夜、歩いた。外人居住区とおぼしきところは、クリスマス飾り付けがきれいだ。大きな木にキラキラと電球をちりばめ、そこだけが輝いて見える。大きなお屋敷町が続くが、道幅はせまく、タクシーがすれ違うのもやっとだ。麻生十番で食パンを買う。昔は、このあたりでよく食事をした。あれがバブルだったのだろうか。麻布十番の一角は石畳があって、ちょっとパリの町を思い出す。賑わっているレストランの名前をチェックしながら、こんどはだれと来ようかとわくわくする。東京の町は、盛り場から離れたところに、ぽっかりと新しい町が出現していて、いつも驚かされる。夜は醜いものも上手に隠してくれるから、まるで別の町を歩いているような気分になる。


■1998.12.10

忘年会でみんなと会食する。年の暮れという気分がしないのは誰も同じらしい。不況だといいながら、みんな海外旅行を経験している。国内に出かけるよりも、海外の方が安くあがるという不思議な現象のせいだ。日本は食事もホテルも信じられないくらい高い。だから、行くのを控えてしまう。マイレージを貯めるために旅行をするひとがいて、笑ってしまった。いまのお薦めはタイ。物価も安くて、治安もいいと聞く。東南アジアはまだシンガポールしか知らない。


■1998.12.9

十二月だというのに、道路がそれほど混んでいない。クリスマスの飾り付けも年々最小になっている。銀座も渋谷もいまひとつ盛り上がっていない気がする。世紀末というのはどの時代もこんなふうに、渾沌として、頼りないものなのだろうか。買ってきた薔薇の花を無造作に活けているが、そこだけが華やいでいるようだ。【友がみなわれよりえらく見ゆる日よ、花を買ひきて、妻としたしむ】というのは、石川啄木の詩にあった。きのう猫に鰻を一口わけてやったら、よほど美味だったらしく、腕までのぼってきた。


■1998.12.8

また一年たってしまった。今日は1980年12月8日にニューヨークで暗殺されたジョン・レノンの命日。今頃の季節にはいつも【So this is Xmas】で始まる、Happy Xmas が聞こえてくる。さまざまな思い出の飛び交う一日だった。久しぶりに満足のいく仕事をした。こういう日は少し偉くなったような気がする。たまったメイルを整理して、新しい仕事の準備を始める。


■1998.12.7

月曜の朝から雨。毎日の気温差がちょっとひどすぎる。新しい傘を使いたいと思っていたが、十一月には出番がなかった。傘とバックをコーディネイトして雨の中を歩く。趣味の時間と仕事の時間の配分がうまくいっているときは、元気だ。かろうじて、その均衡を保っているので、旅行や出張などあると、昔の習慣を取り戻すのにちょっと時間が掛かる。図書館から借りた三冊の本が読み終わらないまま、返す期限が来てしまった。まとまった時間を作って、一気に読み出そうとするのだが、根気が続かない。読書も体力が必要だ。この一週間、忙しいといいながら、ろくろく新聞も読んでいない。時間が取れたらなにかしようとするのではなく、始めから予定に入れておかないと何も始まらない。Greg LakeELPを脱退するとのアナウンスを聞く。


■1998.12.6

目がさめたら、まぶしいほどの上天気だった。南房総の冬はいつも暖かだ。長尾橋の河口にバードウォッチングに出かける。ここはすぐ前が海だから、結構珍しい鳥がみられるので、気に行っている。それにいつも静かだ。きょうはカワセミを二羽も発見。うっとりするような青い羽と腹の部分がオレンジ色でその対比がうつくしい。二羽はKing Fisher の名に相応しく、魚をねらって辺りを見回していた。ホバリング(空中停止)を5秒間くらい見せてくれたが、実際に見たのは今回が初めだ、本当に感動する。長尾橋からは遠く大島も見えて、青い海と白波がたつのを眺めていると休日はいいなあと思う。帰り道、山道でたくさんの紅葉を見た。十二月に紅葉狩りというのもオシャレ。急に寒くなったせいだろうが、今年の紅葉はあざやかな赤で見ごたえがある。帰ってきて、戴いた大根や京菜を漬けた。冬野菜はほんのり甘味があって、おいしい。


■1998.12.5

お昼前から雨が降り出した。館山についたのは夜、それから鍋の材料を買い集めて、海鮮なべを始める。冬の夜はこうでなくちゃ。ラスベガスで見つけた6.99$+Tax 7%のカラヤン指揮の第九、合唱付きを聴きながら、もう十二月なのだと実感する。昔は、よく第九を聴いて年おさめをしたものだ。この頃、コンサートといえばロック関連ばかり。オペラを見ると、演奏だけなのは物足りない。持っていった本を開く間もなく、眠ってしまった。


■1998.12.4

今日も半日、MacのOSをインストールして過ごした。ネットワークに繋がっているので、セキュリティなどの設定が結構ある。机の周りに預かったMacが何台も並んでいて、Mac工房と化してしまった。みんなが少しでもよい環境で仕事できるように、気を配っているつもりだが不満なひともいるらしい。仕事をするひとが性能のよいマシンを持っているかというと、必ずしもそうでないから、問題があるのだ。メイルを読むだけなら、高機能な機種はいらないし、画像を扱うには、やはり速いマシンでないと絵が開かない。ところが現実は猫に小判というケースが多すぎる。おいしいチョコレートをいただいてみんなで食べた。たまには、こんな贅沢もすてき。金曜日なのでTVをみて過ごす。


■1998.12.3

朝から氷雨が降っている。本格的な冬のはじまり。仕事はホットな話しで盛り上がる。あちこちで小競り合いがあって、なんとかこちらの無理が通った。日頃から人間関係をよくしていると、うまくいくことが多い。情けは人のためならずというわけだ。しかし、肝心の仕事に集中できなくて、この一週間、なにをしていたのだろうか。帰ってから、冬物のコートを取り出して並べてみる。長いコートが必要になるだろう。暖房を入れた。暖かくて、夜更かしして、このまま週末になってしまいそうだ。


■1998.12.2

明日の会議の資料をNetscape Composerを使って作ってみる。これがなかなか楽しい。HTMLを無理に覚えなくても、色も付くしTEXTならこれで十分。ほとんどワープロ感覚で使える。初めてのメンバで会議なので、あがらずうまくできるかしら。急に冬になったので、あわてて羽布団を取り出した。遅くまで起きていると、夜寒を感じる。ひざ掛け毛布が役立つ季節となった。うちの部屋はまだ暖房はなし。猫たちは電気カーペットの下に隠れているので捕まりやすい。猫を抱いて暖を取るというは古典的かもしれないが、本当にあたたかい。今日はライトニンさんのお誕生日。幾つになったのだろうか。


■1998.12.1

暖かな一日だった。最近、PowerMacの置き換えが始まって、あちこちでいらなくなったMacの行き先を問い合わせてくる。性能がよくて、メモリもたっぷりある機種が理想だが、そんなMacを手放すひともなく、たいていはどちらかが足りない。内蔵ディスクは4Gで四万程度になった。6100のオシャレなデザインも好きだったが、G3の軽快さには勝負にならない。いつか、6100をG3に改造して使いたい。たくさんのMacが引き取り先を求めて、じっと待っている夢を見そうだ。帰ってから、気分を向上させるためにELPをシリーズで聴く。このアーティストが好きなのは、考える思考を邪魔しない音楽を作っているから。難しいことを考えているときは、ELPに限る。


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