■第8回課題
「 課題A : 米国においてマイクロソフト社が独占禁止法違反の疑いで提訴されていることに ついて調べ、コメントを述べよ 」
1. この件に関してIDGのいくつかの記事を調べてみました。
http://cnn.com/TECH/computing/9805/29/ellison.microsoft.idg/index.html
Ellison calls Microsoft business patterns 'patently illegal. May 29, 1998
http://cnn.com/TECH/computing/9805/21/microsoft.idg/
Speculation runs wild on Microsoft case. May 21, 1998
http://cnn.com/TECH/computing/9805/16/microsoft.reax/index.html
Gates 'disappointed' that talks collapsed. May 16, 1998
Justice Department uses Microsoft's own words against itBy Bob Trott InfoWorld Electric
"If you agree that Windows is a huge asset, then it follows quickly that we are not investing sufficiently in finding ways to tie IE [Internet Explorer] and Windows together ...," Allchin wrote. "Memphis [the code name for Windows 98] must be a simple upgrade but most importantly it must be killer on OEM shipments so that Netscape never gets a chance on these systems."
要約すれば、Windowsは、大きな財産であると認めるが、Windows と IE を共に使う有効性を感じていない。Windows98が それを搭載した機器の標準となれば、Netscape は永遠にチャンスを失ってしまうだろう。
コメント:
インターネットの接続が一般的になった1995年には、Netscape2.0 と MOSIC が主流でした。その年の11月に開かれたラスベガスのCOMDEX95に、わたしは出展社として参加し、ビルゲイツの基調講演を聞く機会に恵まれました。 そのときの話が Web と Email を活用した地域開発の物語で、ビルは自分も短いコントを演じ、もう少し気付くのが遅れたら大変なことになっていたが、なんとか間に合ったと、なんども語っていました。そのとき、なぜMicrosoft が Webの話をするのか、ピンと来ませんでした。当時マイクロソフトは、ExcelやWordを作っているソフトウエア・メーカだったからです。
だが、マイクロソフトは Web の重要性に気付き、出遅れたハンディを取り戻すため、その後、IEを無償で配付はじめました。 同時にWindows95にセットにして、コンピュータ・メーカーに圧力をかけて、Netscape をインストールすることを阻止し、IEのブラウザとしての地位を確保しようと必死になったのです。
でも1997年頃までは、Windows95 + Netscape 3.0 という組み合わせが、企業では普通でした。セキュリティの点で IEにはもろさがあり、企業はNetscape を有料でも採用していたのです。
しかし、1998年、Mac版のWindows98まで開発して、徹底的にIEを売り込もうとしているやり方は、独占禁止法違反の疑いがかかっても当然といえましょう。実際にIEの機能のうち、メイルの発信、ニュース記事の投稿については、さまざまな問題があることがわかっています。
OS とブラウザは別のもので、ユーザは、自分に必要な機能をもったブラウザを自由に選ぶことができるはずです。より自由な使い方ができ、機種やOSに依存しないという自由さがネットの始まりだったのですから。
http://cnn.com/TECH/9712/19/microsoft/index.html最後にこのあたりも押えておくといいと思います。この当時はずいぶん話題になりました。インターネット年でいうと、三年半くらい前のことになりますが。