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碧 へきぎょくにおおわれたそら
碧 玉 に 覆 わ れ た 空
無機質な空
何も云わない
沈黙を湛えた空
何処にも行かない見透かされるような不安は
その鋭利で冷酷で人を突き放す眼差しによって増長される
見飽きることのない安堵は
それでいて迫ることのない存在の重みによってもたらされる包み込むように 在る
その広大な抱擁は尊く不動で寛大で離れがたい
貴女は
しかし美しさの殻に閉じ込められた心なき天主永く眠る君に久しき祝韻を
囚われた魂凍え果てるまで
碧玉に覆われた貴女を謳おう[火]<<<back [蒼天ノ箱庭] TOP next>>>[藤]