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 にじおいびとようようゆうと


虹 負 い 人 漸 う 雄 途


落とされた魂が闇の中に蠢く

暗がりに引かれた細い道を往く
一筋の希望


そぼ降る 冷たい雨
涙のように頬を伝う
しめやかに心を流れていく

濡つ空が
そこに待つものに似つかわしい
永遠を謳う空が嘆かわしい望みであるだけに

涼風を抱えた天の滝
優しい調べが奏でる音色が昇っていく
飛沫のあがるその上に
不確かな橋を渡す

日輪が煌めいて七重の衣を橋に渡す

地から離れた処に敷かれた道
その先に新天地の待つ
一際大きな喜び

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